ユーザが少なくもなく多くもない場合のフリーソフトウェアのサポートにおける問題点

現状、Apricotがおかれている問題点、及びユーザが少なくもなく多くもない場合のフリーソフトウェアの問題点を書いてみました。
基本的に、下記で書いたことをより直球にしたものですが。


フリーソフトウェアの開発コストと問題点
http://d.hatena.ne.jp/kawatan/20080804/1217830264


開発してきたApricotのようなフリーソフトウェアは多くの場合、金銭的なものは発生していません。それもあって、基本的にサポートはないものが普通だと思います。ただ、それだとあまりに不便なので基本的なFAQや窓口(コメントやメールなど)を設けてあるのが一般的でしょうか。

今回、主題のApricotのような使ってくださっているユーザさんがめちゃめちゃ多いわけでもなく少ないわけでもないような状態の場合、コメントやメールでのサポートの件数が多くなり負担が非常に大きくなってくると何かしらの対応策が必要になってきます。(まぁ、ぶっちゃけ有名になれなかったApricotのようなフリーソフトウェアをどうすればよいかという話です。)

少ない場合は、当然ながらユーザーさんの数が限られているのでサポート件数が少ないのは予想がつきます。反対に、多い場合はユーザさんが自律的にWikiを設置したりしてサポートにかけるコストを下げている傾向が感じられます。
この真ん中の、「多いわけでもなく少ないわけでもない」状態が、そのまま新規ユーザ数に応じてサポート件数が多くなります。そして、多くは同じ質問です。
どんな質問が来るかというと、基本下記のように起動時に関するものが多いです。そして、これらの質問はFAQに書いても間違いなくなくなることはなく、無限ループします。

  • 前提ソフトウェア(.NET Frameworkなど)が入っておらず、起動に失敗する
  • Windowsのシステムファイルを削除していて、起動に失敗する
  • アプリケーションが使用するファイルを編集して、起動に失敗する

このような状況に落ちてしまうと、開発してるのかサポートしてるのか良く分からなくなってきます。
なので、どう対応すれば良いのかというのを考えたときに「開発をやめる」ことや「フリーソフトウェアの開発コストと問題点」で述べた(あまりいい案ではない)解決策が出てきますが、他に、mixiのコミュニティなどで「仕切り直す」というのがあると思います。今回Apricotは、根本的な解決にはなってはいないですが「仕切り直す」道をとらせて頂いたわけです。
ちなみに、「開発をやめる」というのは、ソースコードをざっくり削除して問題の根源を断ち切れるのでいい案です。この案を採用することは相当考えたのですが、素晴らしいイラストレータの方々がキャラクターを作って下さってる(絵の提供もして下さっている)のに、やめてしまうのは失礼なことだなと思って「開発をやめる」のはやめました。

このようなわけで、mixiのコミュニティへ開発の場所を移したわけです。ご理解くださいませ。

でも、今度はサポート件数が少なくなった代わりに多くの方から「招待は行っていますか?」というようなメールが沢山来るようになってしまいました。
これでは、進んでいるのか後退しているのかもう分けが分からないので勘弁して下さい!