coRocketsにおける検索インタフェースのデザイン
ただ今、2008年度上期の未踏で採択された「coRockets」の次バージョンを作ってます。(今は、未踏も終わっているので結構ゆっくりめで作っています。)
「coRockets」の次バージョンでは、コンテンツのインクリメンタルサーチをサポートすることになりました。今回は、インクリメンタルサーチを行う窓口となるインタフェース(検索インタフェース)を実装するに当たって考えたデザインコンセプトと設計プロセスの話を、メモも兼ねて書き留めたいと思います。
ちなみに「coRockets」の詳細は、友人id:gamellaの書いたcoRockets 関連のトピックを見るのが早いかと思います。
コンセプト
検索インタフェースを作る上でのコンセプトは非常に単純で、今までのGUI上にシームレスに統合され、複雑な操作なしで単純な操作で扱えるものという2つだけです。この2つが満たされる設計を目指しました。
(ちなみに全体的なインタフェースのコンセプトとして、全てのインタフェースの部品に意味があるインタフェース(無駄のないインタフェース)というものがあります。)
設計プロセス
検索インタフェースを接続する箇所として思いつくのが、左側のペインと右側のペインが考えられました。また、真ん中などに検索する際にポップアップするインタフェースも考えられました。
最後のポップアップするインタフェースは、インタフェースまでに辿り着くまでのステップ数が多くなってしまうので自然と却下されました。
今現在のcoRocketsのGUIのセマンティクスとしては、左側ペインにコントローラ、右側にビューアというような位置付になっています。
なので、左側のペインにインタフェースを接続するのが最も合理的に見えます。しかし、右側の上部にツールバーのような形で実装するというのも今後の拡張性を考えた場合や、ブラウザでよく見られるセマンティクスに従うというのも説得力あります。
そこで、2つのインタフェースをプロトタイピングによる評価をすることにしました。結果、最初の案になりましたが、後者の案ではコンセプトのシームレスに既存のインタフェースと統合するという目標を達成することは難しかったのです。(この目標を達成できない理由として、大きかったのが統合度合を見た場合のインタフェースの品質が低かったことです。)
出来上がったもの
このようなコンセプトと設計プロセスにより、上記のような検索インタフェースが出来上がり、コンセプトを満たし満足のいく結果となったと思っています。