コンセプトビデオの今昔
IT技術を使った未来を妄想予想して作成されたビデオを集めてみました。
Apple Knowledge Navigator
最初は、1987年にAppleが作ったビデオ。
このビデオで取り上げられている技術として、エージェント、音声認識、タッチパネル、ビデオチャットなどが挙げられます。特に、エージェントは中心的な技術としてとりあげられてます。
この中のエージェントの外側のユーザインタフェースとしては、General MagicのMagicCapや、一番有名(悪評高い)Officeのイルカの基盤技術であるMicrosoft Agentが挙げられます。
ちなみに中側の技術としては、ベイズ理論を応用したMicrosoftのルミノールプロジェクトなどがありました。
NTT DoCoMo Mobile Future
次は、NTT DoCoMoが作った2010年ビジョンのビデオ。
NTT DoCoMoが作っただけあって、モバイル通信が前面に出ています。この中ででてくるものとして、通信技術はもちろんのことAppleのビデオにあったエージェント、音声認識、タッチパネル、ビデオチャットなどてんこ盛りです。Appleのビデオになかったものとして、バイオメトリック認証や自動運転などが挙げられるでしょうか。
Nokia A View of the Future
Nokia版のコンセプトビデオ。
今までのビデオの中で一番現実的な内容となってます。そして、タッチパネル大人気です。
そういえば、インタラクティブコンテンツでしたが、Vodafoneも似たような物をつくってました。今となっては、どこかに消えてしまってますが...惜しい...
Microsoft Vision 2019
最後に、最近話題を集めたMicrosoftの10年後(2019年)を想定した、(多分)現時点で一番新しいコンセプトビデオ。
モーショングラフィックスが何よりかっこいいです。
ビデオで使われてる技術として、タッチパネル(ここでも!)とAR、Context-awareサービス、自動翻訳などが見受けられます。途中、MathPadに似たものやPhotosynthもでてきてます。
こうしてみてみると、どの時代のコンセプトビデオでもタッチパネルは大人気!
そして、当時鳴り物入りで登場したエージェントは時代を追うごとに消えていく始末。最後のMicrosoftのビデオでは、Context-awareサービスに組み込まれてしまってるようです。キャラクターベースのインタフェースは完全に消えてしまってます。キャラクターインタフェースを後押しした「メディアの等式」無念!という感じです。